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ISO9001規格:トップマネジメントとしてリーダーシップを発揮![5項]

ISO9001:2015 5項ではトップマネジメントのリーダーシップがより重視されています。リーダーシップを発揮するとは具体的に何をどうするか5項で求められている内容をまとめてみました。

1:リーダーシップを発揮する

【1】他の人に実施を委任しても良いが、実施できた結果についてはトップマネジメント自らが自分の言葉で説明する。

【2】トップマネジメントとして会社としてどうありたいか、どうなりたいかといった目的を決め、そのためにはどうするか戦略を練る。

目的の例)

「お客様から常に求められる会社となる」「物心ともに豊かな業界の未来を目指す」「××業界のオンリー1になる」「地域No.1を目指す」等

戦略の例)

新製品やサービスの開発、中長期売上目標、レベルが高い人員の強化を図る、常に外部情報やお客様の動向をキャッチできるようにする、設備を導入する、等

【3】目的を基に品質をより良くするための目指すべき3~5年程度の方針(品質方針)を定め、その方針に沿った具体的な目標(品質目標)を決め、目標を達成するための活動と必要な人員や物品を決める。

方針は社内へ周知し必要であればお客様等の利害関係者も分かるように文書化しておく。目標は数値設定した方が後に達成したか否かチェックしやすい。

目標の例)

受注成功率、売上アップ、クレーム発生件数の削減、有資格者人数のアップ、お客様アンケートの評価向上、等

【4】会社の目的や戦略、方針や目標、課題やリスクへの取り組み等で決めたことを達成するために会社のルールを作る。その際、通常業務からなるべくかけ離れたルールにしないようにし、ルールに則った仕事をすることが重要であることを社員に周知し全員が達成に貢献できる体制を作る。特に管理者が存分にリーダーシップを発揮できるよう責任者会議を実施する等、トップマネジメントに報告、連絡、相談ができるようにする。

【5】仕事をするために必要な人、モノ、情報、等の資源が確実に利用できるようにする。

2:顧客を重視する

お客様からの注文や依頼・問い合わせに注視することはもちろんのこと法規制の順守も求められている。また、お客様の要求に間違いなくお応えするために、お客様満足の向上に対するリスク及び機会を決めて取り組む。

3:組織の役割、責任及び権限を周知する

「業務分掌規程」や「職務分掌規程」又は簡単な「責任権限表」等を作成し社内に誰がどんな責任や権限があるのか分かるように周知する。

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